みなさんは読書しますか?
ぼくはすんごい読書します。というかそれが仕事の一部になっている感じです。
だって一応、文系の院卒ですからね。
専門書に限らず、趣味や教養に関する本もたくさん読みます。
漫画はほとんど読みません。「こち亀」をちょっと読んでいた程度です。
文字の方が心地いいです。
さて、皆さんの部屋には本棚あります?
ぼくも、ちょっと前まで持ってました。
こんな感じのやつ。自分の身長よりも高い本棚×3くらい。
小説が好きなので、文庫本サイズの本がずらーーり
専門書もすこーし
趣味の本もずらーーり
写真とってないのですが、壮観でした。
本棚見てるだけで気持ちヨ。
でも、全部売り払い&棄てました。
自炊した上で。
理由は、2011年3月の大震災が原因でした。
当時のぼくの部屋は1つしかなくて、
ちょうど本棚とベッドが向かい合うようになっていたんです。
内装
— crescent (@crescent_rise) 2018年8月25日
1階と地下室のお家になってる
1階にはダイニングとキッチンで広めにスペースを取ってあって、奥には階段が
天井の窓は階段の所に光を取るためのもの
地下にはベッドと大きめの机と本棚#1日1軒村づくり pic.twitter.com/WjLHqGceOn
地震が起きた日、偶然にも休日だったぼくは午後のお昼寝をしていたんです。
よく晴れていたと記憶しています。
そして地震ですよね。
昼寝程度だったので、地震と同時に目が覚めました。で、直感しました。
「この地震はやばい!」
とりえあえず倒れそうなものをどうにかしないt…
本棚ァ!!
これは本当にやばいと思いました。必死に本棚をおさえながら、避難経路を確認。
新潟出身なので、地震にはわりと慣れてます。(たくさん地震あったし…)
でも、本棚の地震対策をしていなかったんです。
うちの突っ張り型本棚、天井と棒との間に板一枚噛ませてます。(千葉県東方沖地震の経験から) pic.twitter.com/fhFYXV9aOI
— 萩原 佐知子 (@hugujo) 2018年6月18日
それから先は、皆さんもご存じの通り。交通機関のマヒ、津波、原発。
当時からテレビがなかったので、ラジオをなんとか探し出して呆然となっていました。
余震、本当におおかったですね。
そこでぼくは一つの決心をします。
本棚をなくそう。
本棚をなくすとしても、本は残ります。これを自炊しようと思い立ったのです。
余震が怖いので、本棚は即日解体しました。
そしてうずたかく積まれた本本本。
落ち着いたらまずこれをどうにかしたい。
そう思って1年後。
結局、段ボールに入れて満足して1年経過したんですね。
当時はどうやったらいいのかわからなかったので検索しまくりました。
そして、持っている本を裁断して、スキャナーにかけることを「自炊」と呼ぶ
パソコンで見るのもいいが、タブレットがあれば超絶見やすいということを知る
裁断することとスキャンすることは意外と面倒だということを知る
これくらいのことを体得していきました。
で、まずは裁断です。
裁断したくない本もあります。専門書とか、高い本とか。
そういうのはとりあえず段ボールの中に戻ってもらい、世の中が進化するまで待っててもらいます。*1
あとは文庫本、新書、コミックなどはすべて裁断することにしました。
どうやって?
仕事場には裁断機があるので、オフィスに本をもっていって裁断する?
切るためだけに往復本を持って行くの面倒。
なので、お金を出して裁断だけをしてもらうことにしました。
裁断して、かつスキャンしてもらう行為は、著作権法に違反します。
本を裁断してもらうことは、何ら問題ありません。
ネット上には裁断サービスを提供する企業が多いこと多いこと。
いくつか試しましたが、たぶんここが一番親切です。
(一番安いわけではないと思います。大切なのはそこじゃないので)
丁寧な仕事ぶり、Twitterでの情報発信、納期がわかりやすい、初心者パック
(慣れてきたらバリューパック)
これだ!と思ったのです。
あと、ご夫婦がそろった写真があったことで安心したのも事実です。
どんな人からサービスを提供されるのか、顔が見えると安心ですよね。
初回パックを利用するか悩みましたが、ちまちまやるより最初からある程度の量を裁断したいと思ったので、
バリューパック80を選択。
5000円弱で、
- 本を入れる段ボールが届く(段ボールを郵送するということにびっくり)
- 本を詰める
- 本が入った段ボールを集荷して
- 裁断してもらい
- 裁断された紙たちが宅配便でとどく
ここまでがぜんぶできます。
段ボールのなかに本を詰める作業って、知的な作業ですよね
と、もっともらしく言ってみましたが、
パズルのように、隙間なく、本をうめることが必要です。
だいたい1週間くらい?で到着。
そして今度はそれをスキャンする作業です。これからは本当の作業になります。
で、スキャンもいろいろあります。
- スキャン専門店に行って、自分でスキャンする
- スキャナーを買って、自分でスキャンする
だいたいこの2つでしょうか。
スキャンするということは、必ず自分でおこないます。
これを代行してもらうことは、違法になります。お気をつけくださいませ。
結果として、②を選びました。
これも理由は簡単。重い荷物を背負って専門店に行くのが面倒
仕事でも使いそうだし、スキャナー買っとくか、みたいな勢いでした。
で、購入したのはこれ。
(現在販売は中止されています。あくまで2012年くらいの話ということでご容赦くださいませ)
今だったらもっとよいスキャナーがあるかもしれないんですけど、
ていうか、このS1500はまだ現役です。すごく役立ってます。
裁断した紙を、これにセットして、あとはひたすら同じ作業を繰り返します。
- 50枚くらいをセットして
- スキャン
- 追加の紙をセット
- スキャン
- ③と④を繰り返す
- 終わったらPDFにしてばーっとページ数を確認
- 表紙は別にカラースキャンして本文と合体
- 一つのデータにして、とりあえず「自炊」ファイルに保管
はい、これだけ。
欲をいえば、本まるまる1冊分をセットしたいなぁ、くらいかな。
こうして、大量にあった文庫、新書、漫画(少数)をすべて電子化しました。
と、簡単に書いてあるのですが結構手間がかかりました。
休みの日に集中して作業することをオススメします。
こういう単純な作業は、慣れてくると「ながら作業」できるようになるので。
紙でできた本は、内容はそのまま、デジタルデータとなりました。
紙とインク、いままでありがとう!
内容は永遠に、データとして残されます。appleのデータセンターがクラッシュしない限り。
次回、電子化した書類は何で読むのがベストなのか!
*1:ちなみに現在は進化しましたがカネがない私