鬼平犯科帳を巡る旅・どぜう鍋を食べに浅草へ

僕が愛してやまない「鬼平犯科帳」。

鬼平に限らず、池波正太郎の小説には「これでもか!」というくらい、料理が登場します。

江戸料理がメインになってくるのですが、とにかく読むだけで美味しそうなのです。

それくらい料理に関する描写がすごいんです。

今日は直接、鬼平犯科帳で紹介されているわけではないんですが、

「どぜう鍋」を食べにちょっと浅草まで行って参りました。

 

ちょっと浅草まで、という響きがオツです。 

 

 

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今回訪れたのは、浅草駅から徒歩5分(浅草線の浅草駅なら徒歩1分)のところにある、

「駒形どぜう」(どじょう、と読みましょう)です。

知るひとぞ知る、どぜう鍋の名店です。

 

ちなみに鬼平には出てこないお店です。小説ではどのように記述されているかというと…

盗賊である岩五郎が、故郷である北陸で父親の作ってくれたドジョウ汁を回想しているシーンで

「おれが故郷じゃあね、しんこ泥鰌といって、小ゆびほどの小せえ泥鰌がとれる。父ちゃんは、こいつを鍋へ入れてね、ごぼうをこう細く切って、味噌の汁をつくるのがうめえのさ。大きい鍋にいっぱいこしらえてよ。おっ母あと三人で、ふうふういいながら何杯も汁をすするんだ」

(鬼平犯科帳第1巻、「浅草・御厩河岸」より)

 

ドジョウの記述だけでは美味しそうとは思えないのに、なぜかごぼうを入れて、味噌を入れると美味しくなる。これぞ池波マジック。

 

さて、駒形どぜうに入店したら、激混みじゃないかぎり1階の「入れ込み」で食事しましょう。

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板敷の床に座布団が置いてある。ただそれだけのところです。

鬼平にも料理屋などに行くとこの「入れ込み」で酒を飲みながら食事を、というシーンがいくつも出てきます。

入れ込みは性別や階級によらず(だって江戸時代の話なので)、どんなひとでも食事をするところです。

 

僕が行った時も、横にはアベック(古い)が1組、後ろには会社帰りに仲間で1杯、というグループがいました。

普通の居酒屋とは違って、なんというか距離感が心地よいのです。

 

あぐらをかいて、座布団に座りましょう。

名物はなんといっても、「どぜう鍋」(1800円・2018年10月現在)です。
所狭しと並べられたドジョウ、それが炭火でぐつぐつ煮てあります。

オススメの食べ方は、鍋の上にたくさんネギをのせます。

そして、ネギがしんなりしてきたらドジョウと一緒に食すのです。

 

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ちょっとネギをのせすぎました(汗

山椒をかけて、ぜひ御召し上がれ。

 

「ドジョウってなんかくさそう」という方もいらっしゃるでしょう。

僕も当初はそういうイメージを持っていました。だって泥鰌だし。泥だし。

少なくとも駒形どぜうでは、全く臭みがありません。

淡白で、ネギとの相性もばっちり。割り下と混ざることでさらに美味しくなります。

どぜう鍋は力一杯オススメします!

 

写真にはありませんが、日本酒も注文してみました。

「駒形どぜう」で出されるおちょこ、ほんとうに「おちょこ」です。

注文すればわかると思います。

これでぐいっと酒を飲みながら、どぜう鍋をつつく。

 

もう一つのオススメは、ご飯です。

350円と決して安くありません(10月現在)が、こだわりのお米を使っていますし、

お茶碗2杯分はあります。

 

食べるのに夢中で、写真をあまり撮らなかったことを後悔しています。

友人も写真を撮っていたので、後日載せようと思います。

 

大満足でどぜう鍋を食べ終わりました。時間は21時。

ちなみに「駒形どぜう」のラストオーダー(閉店?)は21時ですのでご注意を。

せっかく浅草きたのだから、浅草寺にお参りしたいところです。

昼間に訪れたことのある浅草寺。最近は旅行客が多すぎて身動きができないとも聞きます。

 

駒形どぜうから徒歩で5分くらい。

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夜の雷門、いとをかし!

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夜の浅草寺、いとをかし!

 

当然ですが、建物の中でお参りをすることはできません。

しかし、お賽銭を投げていちおう「お邪魔します」とご報告しておきました。

ライトアップされている浅草寺、いいですね!

 

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五重の塔といっしょに。

 

仕事終わりで時間こそ取れませんでしたが、どぜう鍋と浅草寺を堪能することができました。

浅草、さすがです。

 

 

追伸

池波シリーズを読破したわけではありませんが、僕がもっとも「食テロ」だと思った小説は「仕掛人・藤枝梅安」(必殺仕事人の原作)です。

梅安が作る素朴な家庭料理の描写が生き生きしすぎています。

僕の拙い文章表現では伝えることもできません。

 

長ネギを一番美味しく書けたらコンテストがあったら、

ぶっちぎりで「仕掛人・藤枝梅安」が1位になるでしょう。