地方移住、いいですよねぇ。憧れます。でも。
先に言っておきますと、ぼくはまだ地方移住していません。
ただ、将来的には地方移住というか多拠点での生活を夢見ています。
なぜ完全に移住したくないのかについて、備忘録的にまとめてみました。
いま東京に住んでいるなら、東京の基地は残しておくべきです。
そうじゃないなら、そこそこ大きな都市に基地をつくるべきだとさえ思います。
地方移住、いまブームです。
やり方としては、「二段階移住」というやり方が有名ですよね。
- まずは地方都市(移住に拒否反応を示さないとこ)へお引っ越し。
- もっと田舎がいいなら、もう一度お引っ越し。
というイメージでしょうか。
地方に完全移住した方は、東京で暮らしたくないから地方に引っ越したのです。
ぼくはド田舎出身なので、東京が嫌だなーという気持ち、よく分かります。
とにかく混む。人が多い!ノイズも多い!夜もうるさい!
あと、ぼくがいま直面している問題、アパートに変な人が住み始めた!(ぼかして書きます)
自分で事業を持ち、地方に行ってバリバリ(のんびり)仕事をすること、
これはとても素敵なことだと思うのです。
でも、
ぼくはひとつだけ心配なことがあります。
図書館がない!!
ということです。
たぶん、すぐに「いまはネットがあるから困らない」と反論があるかと思います。
そうですね。あと10年くらいすれば、紙の本なんて要らなくなるかもね。
新しく出る本については、ね。
&大衆的な本なら、ね。
資料を読み込む、ということは原稿なりブログ記事なりを執筆するうえで重要です。
どの資料を読むのかという選択が必要になります。
勉強してると、ネットだけでは足りないなぁと思うようになってきます。
ぼくは、専門的な知識を活かして仕事をしています。ありがたいことです。
ちょっと難しいこと(&マニアックなこと)になると、ネットに情報が上がってないことがあります。
いや、情報は上がってくるんです。
「1970年に●●という人が●●という出版社から本を出したよ〜」という情報が。
情報の中身は分からない〜
どうやって確認するのかといえば、
図書館で蔵書を調べるしかない、という状態になります。
国会図書館という大魔境(褒め言葉です)
みなさんは平日の昼間、国会図書館へ行ったことありますか?
無線LANなどの #IEEE 規格を、国立国会図書館内の端末で検索・閲覧できます。今年度から提供しているIEEE/IET Electronic Library (IEL)をご利用ください。 #リサーチ・ナビ 「科学技術・医学分野の館内提供契約データベース」をご覧ください。https://t.co/EkeVb1Q1e4 pic.twitter.com/QWi0a2DwO1
— 国立国会図書館 NDL (@NDLJP) 2018年8月13日
18歳以上の方であれば誰でも入館できます(入館するまでがちょっと面倒ですが)
閲覧席がたくさんあって、快適で、静かで、食堂もあります。
ちょっとびっくりするくらいの人が勉強しています。若い人からご老人まで。
漫画を読む人、新聞を読む人、資料を探す人、資格の勉強してる人。
本当にいろんな人がいます。
ぼくは院生時代よく国会図書館に行きましたし、今でもたまに行きます。
なんだか国会図書館論になってるので、この辺にしときます。
国会図書館へなぜ行くのですか?
それは、
日本で発売されたすべての書籍がそろっているからです。
納本制度といいます(気になった方はぐぐってね)
どのような分野を探しているのかさえはっきりしていれば、
これまで発行された本をすべて読むことができます。
古い本だとデータ化されて、ネットにアップされています。
「ネットにアップされてるなら問題ないじゃん」
違うんです。国会図書館(および提携の図書館)でしか見ることのできないデータなんです。。
ブログを書くということは、自分の知識を公開することです。アウトプットですね。
アウトプットばかりしていたらどうなるか?
それまで自分が経験したことだけで記事をまわすようになります。
新しい知見のない記事になる可能性があります。それが怖いんです。
勉強は大学で終わりですか?
「いや、仕事しながら学んできたし、いまも仕事から学んでるよ」
そうじゃありません。自分の経験なんてそんなに大したことないです。
理論が欲しいのです。みんなの経験をまとめたものが理論です。
歴史が欲しいのです。みんながこれまで経験してきたものが歴史です。
理論と歴史があれば、わりとなんでもできます。
連続講演で1年間、しゃべることができるくらい。(120分×12回)
社会人を10年やって、1440分(24時間)しゃべることができますか?
では、大学の授業は?(2700分=45時間)
町の図書館でいいじゃないかという声もあるでしょう。
それも分かりますが、
最低限、都道府県立図書館くらいのボリュームは欲しいところ。
できれば、大学図書館(近隣住民なら入館できるよってとこ多いですよね)
最終的には国の図書館
これくらいは欲しい。
ぼくが住んでいるところには大学があって、大学図書館を利用することができます。
ただ、理系の大学なので、文系のぼくには合わない。
文系理系問題も発生しますね。
ブログを書く上で、インプットの作業ってどれくらい重視されているんでしょうか。
それとも、もうインプットする作業は必要ないくらい勉強したからブログを始めたのでしょうか。
完全に地方移住すると、まず情報に飢えます。
「ネットがあr」
記事の最初から読み直してね♡
ネットにはない、深い、深すぎる情報は、未だに紙のまま眠っています。
それを起こしてあげることができるのは、図書館ユーザーだけです。
この記事は、「情報を入手する」という点から大都市も良いねって書いています。
それ以外の点からも、巨大都市(東京)にも拠点をもつべき理由はあるかも。
将来のぼくに告ぐ。
地方移住しても、いまのアパートはそのまま契約するように!
むしろ都心に引っ越してもいいくらいだ!
将来の自分への警告でした。図書館だいじ!
(図書館の利害関係者ではありません念のため)