マルチビジネスの断り方。たった1つ。

ずっと心の中でモヤモヤしていたことがあります。

ぼくは以前、友人を一人失ったことがあります。

その原因は、いわゆるマルチです。友達がのめり込んでしまったのです。

 

 

友人(Bとしておきます)とぼくとは、ひょんなことから知り合い、

趣味が一緒だったこともあって急速に仲良くなりました。

たぶん、初めて遊んだのが2009年頃、最後に会ったのが2014年頃だったと記憶しています。

2014年以降、一度も会っていません。

 

ある日、宅飲みしていたところ、Bはぼくにこう言ったんです。

「いいシャンプー持ってるんだけど、いらない?」

当時のぼくは、マルチという言葉や、どういう手口で勧誘が行われるのかもネットの情報から知っていました。

ただ、まさかぼくがマルチに直面するなんて思っていなかったのです。

つまり、完全に対岸の火事として見ていたんですね。

 

お人好しなぼくは

「シャンプーいろいろ試しているんだけど、なかなかいいのなくてさー」

とか言いながら、Bの話に乗ってしまったのです。

ただ、その時Bはそれ以上話を進めることなく、

「じゃあ次飲む時に持ってくるよ。おすすめだよ」

と、一旦話を終わらせたのです。

 

次に会うことを決めた上で、1回目は終わらせる。

 

おそらくマルチさんの常套手段なんでしょうね。(今思ってみれば)

その日は、シャンプーの話に触れることなく、他愛もない話題でお酒を飲んだことを覚えています。

 

2週間くらい後だったと記憶しています。また、Bが我が家に来ました。

酒を飲みつつ、わーわー言いながら食事を作り、一段落したことろ

「この前言ってたシャンプー持ってきたよー」

と、Bが鞄の中からシャンプーを取り出しました。

 

見たことのないボトルです。美容室の専売品かなにかかな?って思ったのですが、

それにしては、なんというか、言葉にするのが難しい、まさに「違和感」を覚えました。

シンプルなのです。なんか、狙ってシンプルにしたデザイン。

マルチさんたちの商品って、

 

「中身にこだわっているから、パッケージデザインを極力質素にしているんですよー」

 

感ありませんか?

そこで直感してしまったのです。

 

これは、深入りしてはいけないものだ。

そして、Bと会うのはあと数回になるかもしれない。

 

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「おー、これはよさそうだね。本当に貰っていいの?」

ぼくは努めて普通の感じを出しながら、素直に感謝の気持ちを伝えたのです。

Bは「いいよー、たくさんあるから、1本あげる」

 

その日も、これでお話は終了です。

「シャンプー使ってどんな感じになったか教えてね」

 

とも言われました。

 

シャンプーって「たくさん持っている」ものですかね?

すんごく引っかかりましたが、捨て置いてあげよう。

 

そして、妙にすんなり引くんだなと思いました。だって、マルチさんって、

 

瞳孔開いた瞳で熱心に商品のアッピールをするんじゃないの?

対話風を装っておきながらその実、一方的に魅力をマシンガン(一方的)トークするんじゃないの?

 

ちょっと、ほっとしてしまったのは事実です。

ただ、ここでも「次の約束」をしているんですよね。今気づいた。

シャンプーの感想をBに伝えなければならないのです。

 

でもこれは直接会う必要もないし、メールでもいいかなぁなんて思っていましたが、

 

やはり向こうはプロでした。

 

数週間後、「今から飲みにいかない?新宿とかどうかな?」ってメールが届いたんです。

ぼくは「来たな」って思いました。

Bと会うために、ぼくは特に理論武装しませんでした。

ただ、一つだけ決めておいたことがあります。それは

「副業禁止」だということをしっかりBに伝えること。

 

当時のぼくは、わりとお堅い仕事に就いており、

なおかつ、世間の人はその「仕事」がどんなものかほとんど知らない

という極めて特殊な状況におりました。

だから、ぼくが仮に「実は今の仕事ってさ、税金払わなくてもいいんだよねー」

と話をすれば、「そういうものなのか」ってなるんです。

その「仕事」を少しでも知っていれば「んなわけないやんw」ってなるんですけど。

 

話がそれました。

新宿の飲み屋さんで、ぼくとBは飲むことにしたんです。

 

なんか席の向こうの方で(マルチの)リーダーらしき人がこっち見てるぅ!

 

とか、そういうの全くなかったです。

どこまでもBとぼくとの付き合いのようで、ちょっとだけ安心しました。

 

シャンプーのことについて聞かれるのはわかりきっていたことなので、こちらから話を切り出してみることにしました。

 

「シャンプー、よかったよ。髪がさらさらになった!」

そうなのです。実際に、モノは良かったのです。

こんなこというと、ぼくもマルチに染まってしまったと思われるかも。嫌だなぁ。

 

実際、シャンプーの値段次第だけどそこまで高くなければ買ってもいいかなと…

 

これは真似しちゃいけません!!!!!!!!!

 

それくらい、Bとの関係は心地よくて、楽しく飲める相手だったんです。

 

なんでこう思ったかというと、

マルチさんの目的って、シャンプーを購入してもらうことじゃなくて、

あくまで、Bの下(ネットワークの下流)でビジネスをしてもらうことが目的だと思うのです。

 

つまり、お客さんじゃなくて、ビジネス「パートナー」になってもらうことがマルチさんの目的です。

 

パートナーじゃないですよねぇ。ネットワークの最下流に位置づけられるんですから。。

 

だから、ビジネスの輪に入らなければ、ギリギリ、許容範囲だと思ったのです。

もう一度言いますが、みなさんは絶対にまねしてはいけません。

わたくしは特殊な訓練を積んでおります。

 

でも、というか、案の定、というか。Bはぶっこんできました。

 

「いまのお給料にプラスして副業するの、興味ない?」

 

キタキタキタキタ〜wwwww

あぁ、終わった。関係、オワタ。

 

Bはつまり、ぼくにこう言ったも同然です。

「アタイの下僕になって大衆にモノ売りつける仕事しちゃいなよ!!」

 

シンプルに、悲しかったです。今日で終わりだな、って。

泣きそうでした。でも「あの言葉」を言わないといけないのです。

 

ぼくは、「お金欲しいんだけどさー、副業禁止なんだよね、うち」

ああ、よく知られていない業界にいてヨカッタ。

Bは魔法がかかってしまったのかのように、「そうなんだ。でさー」

と全く別の話になっていきました。

 

シャンプーの話も、副業の話も、Bの口から出ることはありませんでした。

表情もいつも通り。なんだったのだろう。

 

ぼくが使った「副業禁止なんだよねー」という「嘘」は、

誰でも使える「嘘」であるとは思いません。何せ、政府が副業をオススメしている世の中です。

マルチを断る必殺技は、

「シャンプーは今使っているので十分、まったく興味ありません!」

とか、

「マルチって本気で無理。生理的に受け付けない」

とか、自分の気持ちをしっかりと伝えることだと思うんですよね。

 

でも、そういう「ありがちな断り方」って、相手はしっかりと台本を用意している可能性があります。

「自分の気持ち」を理由に断るわけですから、相手には対処法が生まれてしまうのです。

論理的な切り返し、とか、感情的な切り返し、とか。

だからこのような「切り返しマニュアル」みたいなものが存在するんでしょう。

 

 

ぼくは、あえてそこには乗っからないという選択をしたわけです。

いまの職場では、副業が禁止されている(という設定)。

いまの職場では、職務専念義務がある(という設定)。

 

つまり、制度を盾にしたわけです。

なにかを断るときに、「制度」を使うのは有効だと思います。

だって、マルチさんには「制度」を変えさせる権力はありませんし。

 

もし、「いいじゃん、こっそり副業しちゃいなよ」って言われたら、

それはそれでこんどは「違反」という、赤信号が点灯します。

つまり、ぼくに会社の制度を破れと言っているのです。

そうなったら本社に電話するなり、盛大にキレるなりしていいということですよね。

 

ただ、いまのぼくは「制度」を盾にマルチさんを断ることができないんですよねぇ

だってほとんどフリーランスだし。。

どうしようかな。

「ごめん、副業は嫁が許さなくてさ」

 

って嫁いないしなぁ。

 

あえていえば、いまの会社が「どんな仕事を掛け持ちしているのか、すごく厳しく調べてくる」くらいかな。

 

ここらへんはもう少し考えてみようと思います。

 

ちなみにBとはそれ以降会っていません。

メールも来なくなりましたし、こちらから送ることもしなくなりました。

 

共通の知人がいます。

その人に聞いたところ、Bは某マルチさんの「販売業」として「元気に」暮らしているそうです。

とりあえず、まだ生きているみたいでよかった。

あと、Bは親密な友人にはマルチの話など一切しないそうです。

 

ぼくはBにとって「親密」ではなかったというのが、ちょっとかなりショックでしたが、

そこの線引きはできているんだなと逆に安心もしました。

すごく複雑な気持ちですけども。

 

こうやってブログに書いてみると、当時の反省点もたくさんありますね。

徹底的にマルチを論破すればよかった。(思っていません)

心の中でモヤモヤしているだけでは、絶対に生まれなかった反省でしょう。

よかった。

 

それではみなさん、よい人間関係を。