4月1日、新しい元号が発表された。私は、発表されてからしばらくの間の動きを見ていて「おやっ」と思うことがいくつかった。それをもって新元号を論じるつもりはない。
新しい元号がどのように決まったのかについては、それに関わったご当人が口を開くか、もしくは30年以上未来に公文書が公開になってから、専門家の方々が考察なさることであると考えている。
今回は、新元号の決定過程そして、新元号をめぐって出された「考察」までを時系列に沿って見ていく、ただこれだけのことをやってみようと思う。
- 2月22日 安倍晋三首相、皇居と東宮へ
- 3月1日 「新元号"絞り込み"最終段階…日本古典も」*1
- 3月上旬 中西氏、新元号に「私は関係していない」*2
- 3月13日 国文学、漢文学、日本史学、東洋史学などの学識経験者に委嘱と公表*3
- 3月14日 「考案者の皆様方に3月14日、正式に委嘱した」*4
- 3月20日(頃) 「令和」が元号案として登場。*5
- 3月27日 「日本と中国の古典の両方を出典とすることも検討」*6
- 3月29日 「新元号、予想ランクは回避方針」*7
- 3月29日 安倍晋三首相、皇太子と面会
- 4月1日(時間不明) 新元号「令和」の考案者が中西進氏であることがわかる*8
- 4月1日 衆参両院正副議長からの意見聴取
- 4月1日11時5分 全閣僚会議(予定よりオーバーして)11時25分終了*9
- 4月1日11時26分 杉田官房副長官→山本宮内庁長官への電話
- 4月1日11時35分 山本宮内庁長官が御所に到着、天皇に新元号を伝える
- 4月1日11時41分 菅義偉官房長官による発表(11時30分開始予定)
- 4月1日12時過ぎから以下の情報が流れ始める
あと萬葉集なんですが題詞という漢文部分なので、元ネタは漢詩なんですよ〜中国古典なんですよ〜。当時は梅がまだ外来種で珍しかったのですが、「中国古典に倣って梅、詠んでみよ!宴会のネタに!」と、今のカラオケで洋楽歌うよーなノリです。
— 三宅香帆 (@m3_myk) 2019年4月1日
『万葉集』の「令月」は中国古典からの引用ですね。『儀礼』の「士冠礼」などに見える。やはり中国古典からは逃れようがないのだなぁ。
— 平林緑萌@骨折中 (@moegi_hira) 2019年4月1日
令和の出典、より古いのは多分こちら。あらまぁ。
— 東方キリスト教圏研究会 (@eoas_info) 2019年4月1日
画像: 張衡「帰田賦」『文選』v.3, f.35b
所蔵: 国立国会図書館 特70-512
info:ndljp/pid/901414https://t.co/KZOrdlweTG pic.twitter.com/depT1pFgqZ
時系列を見てみると、3月中旬に「何か」が起きたと思われますね。
もう少し探ってみます。
※情報が入り次第、更新するつもりです。