神保町「丸香うどん」で鳴門ワカメに再会?

神保町といえば、何を思い浮かべますか?古書店のまち、大学のまち、

グルメが好きな方であれば、カレーのまち、個性的な喫茶店のまち

いろいろあると思います。

 

ちょうどお腹も空いてきたため、この日は「丸香うどん」で遅い昼食をとることにしました。

知る人ぞ知る、うどんの名店。

神保町の表通りからはちょっと入り組んだところにある店ですが、

昼飯にはちょっと遅い時間(14時ちょっと前)だというのに、行列が…

事前に調べたところ、行列の絶えないうどん屋さんとして有名とのこと、

これはちょっと並んでも食べる必要があるかなぁ。でも行列も面倒だなぁと思っていたときのこと。

 

「鳴門わかめうどん」という文字が目に入ったのです。

 

鳴門わかめ。一度、食べてみたいと思っていたものです。

 

宮脇俊三という鉄道紀行家がいました。

僕は彼の文章表現が大好きで、全集を全巻買ってしまったくらいなのですが、

その中で気になる文章があったことを思い出しました。

 

 もう九年も前のことになる。なんとなく汽車に乗りたくてでかけて、これもなんとなく徳島に泊まった。二月であった。

 ふらっとすし屋に入って酒を注文したら、突出しに生ワカメが出た。なにげなく口にすると、これがワカメかと思うほどうまい。【省略】

ぬめっこつぁの舌ざわりとかすかな香りは筆舌の及ばぬものがある。味は、むしろないと言ったほうがよい。味がないのにうまいとはなにごとかと言われそうだけど、【後略】

宮脇俊三「汽車旅12ヶ月」より、2月。

 

これまで約30年、ワカメに興味を持ったことは、ございません。

ただこの文章を読むと、この「鳴門の生ワカメ」というものが大変美味しそうなものだと思ってしまうのですよねぇ。

しかも宮脇先生、ほかの本でも鳴門ワカメのエピソードを出してくるもんだから記憶に残って仕方ないのです。

 

というわけで20分ほどの行列を我慢し、かけうどんよりもだいぶ値の張る「鳴門ワカメうどん」を注文したわけです。

そして5分も経たずに出てきたのが、こちら。

 

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味の前に、first impressionをお伝えしてもよろしいでしょうか。

お気を悪くしないでくださいませ。

 

湾岸戦争、原油流出!

 

以上となります。大変失礼いたしました。

 

うどんを覆い尽くすワカメの大群、地球を侵略しにやってきたのでしょうか。

という、よくわからない実況調の感想は措くとして、大量のワカメであります。

 

宮脇先生が鳴門で食したという「生ワカメ」とは違うのでしょうが、

それでも普段味噌汁で食べる、というより飲む、ワカメとは比べものにならないくらいの歯ごたえです。

「あ、ワカメおいしい」

素朴に、こんな感想が出てきました。

 

うどんの感想を伝えたくてこの記事を書いたのではありません。

ワカメだけで記事1本いけるくらいのおいしさです。

 

おそらく期間限定でしょうから、もうやってないのでしょうなぁ。

神保町なかなか行く機会がないのですが、もしまだやっているならこれを食べにまた行きたいくらい。

 

そして本命は、鳴門で生ワカメを食べたい。

このエッセイを読んでから、折に触れて「鳴門 生ワカメ」で検索をかけております。

しかし、どこにもその記述が見つからないのです。もうなくなってしまったのでしょうか。

鳴門のワカメはもうブランド化されて久しいようなので、配送してくれる店はいくつも出てきます。

でも僕が探しているのはそれじゃないのです。鳴門の店で食べさせてくれる「生ワカメ」。

 

情報をお持ちの方がいらっしゃったら、ぜひ教えていただきたいです。

今度大阪で仕事があったら、足を伸ばして現地調査してみようかしらん。

なお、その場合は、和歌山市から南海フェリーで徳島へ向かいます。

楽しい旅行になりそうです。

 

では。